過失割合

知らないと損する過失割合のルール!被害者なのに損をするケース

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引き際を知らず被害者感情を優先させると痛い目にあうことも

交通事故の示談交渉では、よく「過失割合」について争いになることがあります。
過失割合とは、どちらがどれだけの責任を取るかを数字で示すものです。

例えば、田中さんがコンビニの駐車場で停車している佐藤さんの車にぶつけてしまったとしたら。

佐藤さんの車は停車していたので佐藤さんに過失は全くありません。
つまり、田中さんが100%、佐藤さんが0%の過失となります。

交通事故では互いの過失を数字で出すことになります。
これを過失割合と言い、損害賠償金をどれくらい払い、受け取るかを算出するために割合を決めることが必要になります。

賠償額に影響する数字となるため、示談の際にはもめる原因にもなっています。

過失割合の決め方については、最終的には話し合いになりますが、基準となる本をもとに話し合いが進められます。

これは保険会社や弁護士の間では当たり前のことですが、普通の方には馴染みのないことです。

まずは、ケース別に過失割合を紹介している判例タイムズという本があり、その本をもとにして話し合いが進められていく、ということを知ってください。

これを知らずに自分の思いだけで示談交渉を行っても話は進みません。
場合によっては、損をしてしまうこともあります。

例えば、被害者になった方の多くは、「自分は悪くないのだから過失がない」と思われます。

そう思うことは分かります。

しかし、判例タイムズに載っている過失割合の考え方は、私たちの感覚とは少し異なっています。

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交通事故では、どちらかが加害者・被害者という立場になりますが、加害者だけが一方的に責任を負うケースは稀なのです。

加害者だけに過失がある、というケースは限定されていて、ほとんどの事故では「被害者にも過失がある」とされるのが通常です。

つまり、被害者でも10や20、30や40といった過失が生じることになります。

これを知らずに被害者感情ばかりを優先させてしまうと、場合によっては損をします。

例えば、自分には過失はないと主張して示談交渉が長引いた結果、加害者側も譲歩してきて「加害者90:被害者10」の過失を提案されたとします。

被害者は提案を受け入れずいつまでも0主張をしてしまったとします。
加害者側が受け入れなければ、最終的には裁判で決めるしかありません。

本当に被害者側に過失がないなら裁判をすることに問題はありません。

しかし、既に述べたとおり、0というケースは限られています。
自分には全く過失がないと思っていても、裁判では10や20、30の過失が被害者にもある、という判決をされてしまうことは珍しくはありません。

もしも、「加害者70:被害者30」という過失割合になってしまえば、交渉の時点で提案された10の過失を認めなかった事に後悔することになります。
過失割合は賠償額にも影響する数字ですから、冷静になって、専門家の意見を聞いて判断してください。

自分の思いばかりを優先させて主張してしまうと、場合によっては損をしてしまうので気をつけてください。

被害者であっても加害者の損害を過失割合に応じて支払うことになる

車同士の事故では、被害者だけでなく加害者も、車に傷がついたり怪我をしてしまうことがあります。

加害者にも損害が出るわけです。

そして、双方の損害の支払いについては、過失割合に応じて支払うことになります。

例えば、被害者の過失が20で損害金が30万、加害者の過失が80で損害金30万円のケースなら。

被害者の負担=30万円×20%=6万円
加害者の負担=30万円×80%=24万円

被害者は加害者から24万円を受け取ることができますが、加害者に対して6万円を支払うことになります。

なお、このような場合には、それぞれが相手に支払うのは面倒なので、差し引き(24万円-6万円)され、18万円が加害者から被害者に支払われます。

差し引きして支払うことを過失相殺と言います。

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ポイントなのは、被害者であっても過失割合が0でない場合には加害者の損害を「過失割合」に応じて支払う、という点です。

この点ですが、被害者にも過失があれば、交通事故が起きた原因の一部が被害者にもあるということなので、損害金を負担することはやむを得ません。

しかし、過失割合で損害の負担を算出することによって、中には理不尽な結果になってしまうことがあります。

主な例としては、物損事故で加害者の車が高級車の場合です。

双方の自動車の価値が同じくらいならいいのですが、被害者の車と加害者の車の価値が大きく異なる場合は注意が必要です。

その理由は、ちょっと凹んだ程度の傷でも、高級車の場合には高い修理費用がかかるからです。

具体的に計算してみます。

被害者の車の修理代金が20万円、加害者の車の修理代金が100万円で、過失割合が90:10だとします。

被害者負担=130万円×10%=13万円
加害者負担=15万円×90%=13万5千円

加害者側に90もの過失があるのに、被害者との負担は5千円しか変わりません。
このケースでは、BがAに12万円を支払わなければなりません。

もっと言えば、もしも被害者側に20の過失があった場合。

被害者負担=130万円×20%=26万円
加害者負担=15万円×80%=12万円
被害者が加害者に14万円を支払わなくてはいけないことになってしまいます。

実際に、被害者なのに加害者よりも上回る損害賠償金を支払うケースは存在します。

とても理不尽な結果ですね。
しかも、物損事故の場合は自賠責保険が使えません。

被害者自身の任意保険を利用して支払うしかありません。

交通事故では、被害者なのに損をすることもありますので、必ず任意保険に加入しておきましょう。

また、過失割合はとても重要です。
自分の気持ちだけではなく、専門家の意見を聞いて判断してください。

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